木と職人の技が息づく家
職人さんの手仕事がつまった作品のような家です。(40代 ご夫婦とお子様2人/70代 ご夫婦)
山昭木材を選んだ理由
木の家に住みたいという思いから、木の家で評判の大手住宅メーカーの展示場に足を運び、話を聞いたこともありました。ちょうどその頃、家業のお寺の本堂を山昭さんが建てていて、そこで山昭さんが扱う木材の質や量、太さが、メーカーのものよりも一歩上回ると知りました。
山昭さんが手がけたお宅を見学した際、お住まいの方が何時間もかけて家の魅力を熱く語ってくださったのも印象に残っています。最終的には「いい家を建てます!」と力強く言ってくださった社長(当時)の言葉を信じて、おまかせすることに決めました。
こだわったところ
二世帯のわが家には2つのリビングがあり、それぞれ違う大工さんが提案して手がけてくださったこともあって、雰囲気がまったく異なっています。私たちのリビングは、高い天井にゆるやかなカーブを描いた桁が特徴的。壁には大工さんお手製の黒板もあります。実際の広さ以上に開放感があり、のびのびと過ごせる場所になっています。
両親のリビングの天井は「舟底天井」と呼ばれる舟の底のようなデザインで、奥行きを感じさせてくれます。寝室は、木目がぴったり揃った天井に照明を取り付けるのがもったいなくて、ベッド上部の壁にブラケットライトだけ取り付けてもらいました。母は「リビングは高級旅館、寝室はおしゃれなホテルみたい」と喜んでいます。
2階に小さな書斎をつくりたいとお願いしたところ、社長が目を輝かせて「小さいなんて言わずに、特別な部屋をつくりますよ」と応えてくださって、想像以上に立派な部屋ができ上がりました。造り付けの机や収納棚、ベンチ、ベッドまで、すべて大工さんの手づくりです。窓のない空間を活かして、壁に映画を映したり、ゲームを楽しんだりすることもできそうです。
これから家を建てる人へ伝えたいこと
玄関まわりには、希少なカリン材が敷き詰められています。カリンや欅はとても堅くて傷がつきにくいので、床材にぴったりなのだそうです。リビングや水まわりなど、デザインにもこだわりながら、山昭さんは『木材のプロフェッショナル』として、それぞれの場所に最適な木材を選んでくださいました。
山昭さんとは、職人さんたちと一緒につくりあげていく感覚で家づくりができました。相談ごとにすぐ対応してくださって、親しみやすさと信頼感があり、これからも長くお付き合いが続いていくと思うと心強いです。
わが家のあちこちに、大工さんや建具屋さんなど、職人さんたちの手仕事がつまっていて、まるで一つの作品のようにも感じています。50年、100年と時が経つほどに深みを増す木の家。これからどんな風合いに育っていくのか、楽しみです。