大工の技が集結した格調高い庫裏
「格式、木材、耐震」が決め手でした。(50代 ご住職)
山昭木材を知ったきっかけ
お寺の庫裏の建て替えを検討しはじめた頃、山昭さんの家を建てた信頼のおける知人が薦めてくださったのがきっかけです。今住んでいるログハウスの自宅に見劣りしない、力のある建物を建てたいという思いがありました。
「格式、木材、耐震」
この3つのこだわりが叶う建築会社に依頼したいと考えていました。
現代の住宅建築で主流になっている太陽光発電や床暖房、ツーバイフォーなどの最新技術を取り入れた家ではなく、伝統的な技術で造られた屋根瓦の木造建築が良かったんです。
この庫裏は3つのこだわりを満たすうえ、断熱と天然素材がもたらしてくれる自然の空調もしっかり整っています。
こだわったところ
( 1 )客殿(お通夜やお葬式でご遺族が集まり食事をするお座敷)
内部は木造のギリシャ神殿のようになっています。天井を貼らないと寒くなるので仕方がないんですが、今はもう見られないのが残念です。
( 2 )欄間と書院障子
欄間と書院障子は建て替え前の庫裏のものを使っています。
欄間の色はもともと金でしたが、職人さんに本漆で漆黒色に塗ってもらいました。
客殿の雰囲気に調和していて気に入っています。
( 3 )基礎
家が傷む原因となるシロアリ被害や湿気を防ぐため、限界まで高くしました。そのため、平屋ですが普通の2階建て住宅ほどの高さがあります。
( 4 )天井
1本の杉を5枚に挽いたものを使っています。これは木材屋の山昭さんだからできるしつらえだと思います。
板の裏には板が反れるのを防ぐため細い木材を据える「据付桟(すえつけざん)」を取り付けています。
庫裏の至るところに、熟練の大工さんにしか成せない技が施されているんですよ。
※庫裏(くり) 住職や家族の居間。